食事誘導性熱代謝量とは
1日に消費されるエネルギー量は、基礎代謝量、生活活動代謝量、食事誘導性熱代謝量の3つのエネルギーに分けられます。
全体の70%を占める基礎代謝量を高めることがダイエットの効果的な方法ですが、その他の代謝も同時に上昇させれば、より効果的にダイエットをすることが可能です。
食事誘導性熱代謝量を上げる方法を考えてみましょう。
食事誘導性熱代謝量とは、食事をとることで消費されるエネルギーですが、食物のとりかたを工夫することで、代謝量を上げることができます。
食事をすると、食べた物は胃などで消化され、最終的には、エネルギーとして消費されます。
この消費量は食物中の栄養素の種類によって違っており、タンパク質は30%、糖質5%、脂質4%、炭水化物は10%が、エネルギーとして消費されることとなります。
つまり、タンパク質が、突出して多い訳です。
消費エネルギーを考慮するなら、タンパク質を多く摂取した方が、より効果的ということです。
また、タンパク質は消費されるエネルギー量が多いのみでなく、その持続時間も長くなっています。ですから、タンパク質は、ダイエットに適した栄養素であると言えます。
タンパク質を多く含んでいる食物は、具体的には、卵やチーズ、大豆、大豆製品、魚や肉などです。
肉はあまり噛まずに食べられてしまうひき肉を使用した料理でなく、よく噛まなければならないメニューが、ダイエットには効果的です。
噛むという行為は、交感神経を刺激し、結果として、エネルギー消費をアップさせます。また、ヒスタミンと呼ばれるホルモンを多く分泌させる効果があります。ヒスタミンは、満腹中枢を刺激する作用があるのため、食欲を抑える効果を持ち、結果として、食べる量も自然と減少するわけです。
ですから、早食いを意識して避けることが大切です。野菜などは大きめに切るなどして、噛む回数が、自然と増えるように工夫してみましょう。