基礎代謝量を赤筋トレーニングで上げる
基礎代謝量を上げるには筋力トレーニングが良いと言われていますが、筋肉の性質について、よく知らない人も、少なくないと思います。
人間の体の筋肉は、二種類あって、白い筋繊維の白筋と、赤い筋繊維の赤筋とがあります。
白筋は、比較的体の表面に多くある筋肉で、走ったり飛んだり、重い物を持ったりと、力を使う運動で使用される筋肉です。
赤筋は、体の内部に多い筋肉で、呼吸をするために使われたり、骨を支えたり、血液循環を促進したりと、生命維持のために作用している筋肉です。
つまり、基礎代謝量を上げる筋肉は、赤筋ということになります。
基礎代謝量アップのための筋力トレーニングをする際は、意識的して、赤筋を集中的に鍛えるトレーニングを実践しましょう。
赤筋を鍛えるには、ゆっくりした動作がマッチしています。
素早い動きをする際には白筋が使用され、緩慢な動作には赤筋が使われます。
ゆっくりした動きと言えば、すぐ思い出されるのが太極拳です。太極拳は、赤筋の鍛錬には最も適した運動といえます。しかし、いますぐ太極拳を始めようと思っても、簡単には始められないものと思います。
そこで、簡単に赤筋を鍛える方法として、「背筋を伸ばす」という方法を実践してはいかがでしょうか。じつは背骨を支える筋肉は、最も赤筋が多い筋肉なのです。最近では、姿勢が悪い人が多く、この部分の赤筋が弱まっている人も増加しているようです。
背筋をぴしっと伸ばしただけで基礎代謝量が高まり、カロリー消費率は1.5倍にも増加するそうです。背筋が伸びていると、見た目にも美しく、スタイルもよく見えます。
ぜひ毎日の生活の中で、姿勢の良さに、気をつけるようにしてください。