生活活動強度指数とは
人が1日に消費するエネルギー量の計算は、基礎代謝量と生活活動強度指数の2つを掛け合わせることで可能です。
基礎代謝量というのは、生きていくうえで必要最低限なエネルギー量を意味しますが、もう一方の生活活動強度指数とは何でしょうか。
生活活動強度指数とは、日常生活で、体にどのくらいの負荷がかかっているかを示す数値です。
厚生労働省発表の第6次改定日本人の栄養所要量に掲載されているデータによると、生活活動動作は、大きく4つに分類可能です。
それぞれ指数は、活動強度によって、1.3(低い)、1.5(やや低い)、1.7(適度)、1.9(高い)とされています。
日常のあり方のそれぞれの活動強度は、具体的には、以下のようになります。
1.3・・・日常、安静時が占める割合が多い場合。散歩や買物など、ゆっくりした1時間程度の歩行の他は、ほとんどが座った姿勢での読書や勉強、テレビ、音楽鑑賞などをして生活している場合。
1.5・・・歩行時間がやや長く、2時間程度に渡る場合。大部分が座っている姿勢ですが、立った姿勢で行う作業も比較的ある場合。
1.7・・・1日1時間程度はウォーキングやサイクリングなどをしている場合。また、立った姿勢でいる時間が多い場合、そのうち1時間程度は、体に負担のかかる、農作業などの作業を行っている場合。
1.9・・・1日1時間程度、激しいトレーニングを行っていたり、木材の運搬や体に強い負担がかかる仕事を行っている場合。
多くの人は、1.3か1.5に該当するのではないでしょうか。
しかし、健康のため望ましいとされているのは、1.7程度の活動量です。生活のあり方から言うと変化させるのは、なかなか難しいかもしれませんが、毎日の生活に、運動をする時間を可能な限り加えて、1.7の状態に近づけるように頑張って下さい。